変革を困難にする5つの障害 3
必要なのは物欲しそうな考え方や美辞麗句を並べたてることを控え、自分達のマーケット、競争力について偽らざる事実を自ら進んで真正面から見据えようとする態度です。
多くのマーケットで見られるように、マーケットニーズの変化は構造的なものであり、周期的なものではありません。
要求を以前のレベルに引き戻すような劇的な方向転換を期待することは非現実的です。
これまで一貫して特定の製品や技術に特化して経歴を積んできた管理職にとっては、これまでの仕事の基盤が、今ではピーク時の30~40%もの低い水準にまで下がってしまいます。
悪くするとすたれてしまったか、新しい競争相手や技術に回復不能なほどの大敗を喫してしまったという事実を受け入れることは極めて難しいことです。
伝統的な鉄鋼会社の管理職は、アルミニウム缶、プラスティックの自動車部品や車体などの分野で、常に「あいつらをやっつけろ」とばかりに息をまく日本、韓国、小さなメーカーが台頭する今日の社会を想像することはできなかったでしょう。
同様に、飛躍的な成長をとげた半導体企業の管理職は、半導体マーケットの急速な成長が止まっただけでなく・・・
大幅に縮小し、ブラジル、韓国、台湾を含めた外国製品が、残った事業の大半を獲得してしまった状況を予想することはできなかったでしょう。