ダンディズムの基本について 2
自分の、日々履く靴を丁寧に磨くことからダンディの一歩ははじまります。
いえ、洒落でも冗談でもなく、心底そう考えているのです。
かのダンディの王と謳われたボオ・ブラムメル(本名、ジョージ・ブライアン・ブラムメル、1778~1840年)もまた丁寧に靴を磨いたひとりでした。
ブラムメルの靴があまりに美しく輝いていたので、某という男がそのコツを教えてくれるよう頼みました。
その時ボオ・ブラムメルはかく答えました。
《なあに、シャンパンの初泡で磨くだけのことさ》
・・・煙ならぬ泡で人を巻いたのでしょう。
しかし、これまた一面の事実でもあって、仕上げに際してごく少量の、目薬にしたほどの水分を加えるのは、ハミルトン カーキをするような洒落者の間では常識になっています。
そのほうがワックスをより薄く伸し、より美しく光らせてくれるからです。
そして単なる水道水であるよりはミネラル・ウォーター、数々の名水、はたまた極上シャンパンを使うというのも名案でしょう。
しかもその初泡とくれば空気どアルコールが含まれているわけで、さらにワックスに良い影響を与えてくれるのかも知れないですね。